自閉症について

自閉症とは、先天性の脳の機能障害で、言葉によるコミュニケーションが難しく、物事への強いこだわりがあるために、社会生活に様々な困難が伴う。

自閉症(自閉症スペクトラム障がい)についてだいたいこんな感じの説明がされる、しかし、自閉症の子供たちには、私たちには想像もできない独特の世界観があり、本当に障がいと言っていいのかさえわからなくなるほどの高い能力を併せ持っている。いわゆる「普通」の暮らしの中では多くの困難が立ちはだかるのだが、彼らの世界は彼らにとって暮らしやすい環境さえあれば、とても光り輝いているのかもしれない。

環境の変化が苦手であったり、大きな音が苦手であったり、その苦手が成長とともに次々に現れるので、その成長を見守ることは決して楽なことではないが、常に天使の笑顔に癒され、教えられ、気がつくといつも笑顔にしてもらっている。

光や音があふれる恐ろしさや、人の顔が認識できない怖さを、ある病気で我々も経験することがある、その病気を経験した人には、自閉症の子供たちが幼いときに乗り越える多くの困難を、身をもって経験することになる。言葉のシャワーがどういうものなのか、ちかちかした光がどれほど怖いのか、大きな声や音がどんな恐怖になるのか、雑踏をどう感じるのか、外側から見ていた自閉症の子供たちにとっての苦手なことを、内側から見た瞬間に、心から彼らの大変さを理解できるときがある。「なぜそんなことすらできないのか」という言葉の重さを知る瞬間かもしれない。

例えば、電車やバスの型式や路線図が全部頭に入っていることや、空高く飛ぶ点ほどの飛行機の会社名や型式を言い当てるだとか、頭の中にカレンダーが20年分ぐらい詰まっていることだとか、日本語は話せないのに、英語や広東語をすらっとしゃべれたりすることなど、彼らの才能は、多種多様だ。

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